発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004701
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28歳女.主訴は左足痛.左足に外反母趾変形と発赤,熱感,圧痛を伴ったバニオン形成を認め,単純X線所見で左足に第1中足骨と第2中足骨の基部から内側に突き出るような骨性の隆起があり,これにより第1中足骨は内反し,外反母趾を来たしていた.左足の骨性隆起の切除と外反母趾の手術として中足骨骨切り術(double oblique osteotomy)を行った.切除した骨性隆起は肉眼的には正常骨様で,その割面には海綿骨構造を認め,病理組織学的所見よりos intermetatarseumと診断した.術直後より踵歩行を許可し,5週後にKirschner鋼線を抜去した.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌による創部感染を生じたが術後2ヵ月で鎮静化し,術後1年の現在,外反母趾変形は改善し,疼痛などの愁訴はない
©Nankodo Co., Ltd., 2005