発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004164396
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35歳男.他院でCowden病(全消化管ポリポーシス,皮膚病変,頸部・左上腕部血管奇形)と診断され経過観察されていた.頸部の血管奇形は4年前に切除術が試みられたが,著明な出血のため断念された.その後,同部の病変が徐々に増大し,疼痛も伴うようになったため2年前に自施設を受診した.病変は10×10cm大で,動静脈瘻(AVF)を伴っていた.interventional radiologyによる塞栓硬化療法を施行した.マイクロカテーテルを栄養動脈へすすめ,NBCA(n-butyl-2-cyanoacryl)と金属コイルを用いて塞栓術を行ったが不十分であったため,さらにAVFへ直接穿刺しNBCAを充填した.その後,腫瘤はやや縮小したため経過観察していたところ,再び増大傾向を示し疼痛も強くなってきたので今回辺縁切除術を施行した.出血は少量で,容易に切除できた
©Nankodo Co., Ltd., 2004