発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002126542
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3041例の超音波による新生児股関節検診を行い,その後の経過を調査した.異常例88例に対して生後1ヵ月以内に早期治療を開始した.治療経過は良好で生後3ヵ月でX線上は全てほぼ正常まで成長し,1歳時でも順調であった.しかし,5歳時で遺残性亜脱臼を認める症例があったことは,早期治療が幼児の成長時期まで持続する効果がないことを示唆した.生後6日迄が正常であった児でその後異常が生じた例が4例あり,生後1週間以降にも股関節脱臼が生じることがわかった.生後1ヵ月以降に新たな股関節異常の発生例がなかったことから,生後1ヵ月検診が重要かつ必要であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002