発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002056745
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骨転移癌13例(男7例,女6例,35~88歳,平均61歳)に対し,プロステーシスを用いて再建を行った.経過観察2~68ヵ月で,生存8例,死亡5例であった.日本癌治療学会固形癌化学療法直接効果判定基準のperformance status(PS)では,12例に改善を認めた.又,鈴木らの除痛及び下肢機能効果判定基準では,除痛が優62%,良15%,可15%,不可8%,機能評価は優38%,良23%,可23%,不可15%で,いずれも半数以上に良以上の評価が得られた.術前の転移病巣の状態は,非骨折3例,切迫骨折4例,病的骨折6例で,術後PSはこれらの状態と相関を認めた.除痛及び機能評価では明瞭な関係はなかったが,可・不可の症例は全て術前に病的骨折を合併していた.又,再建術時に多発骨転移を認めたのは5例で,術後PSは多発骨転移のなかった症例に比べて有意に悪かった
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