発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002032040
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49歳女.43歳時,慢性関節リウマチと診断され,非ステロイド性抗炎症剤を服用していた.左股関節痛が出現し,歩行困難をきたすようになった.X線により左恥骨下枝と左寛骨臼底に骨折を認め入院した.マルチホールのセメントレスカップを7本のスクリューで固定し,カップの良好な固定と共に,寛骨臼底骨折部の内固定も行った.大腿骨側はセメント式ステムを挿入した.術後1年6ヵ月の現時点において良好に経過している.有限要素解析法の結果,正常に比べ骨盤内壁により大きな応力が加わり,骨頭・臼蓋変形による応力集中が寛骨臼底に骨折をもたらしたと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2001