外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
A型肝炎のupdate
藤原 慶一
1
,
横須賀 收
1千葉大学 大学院腫瘍内科学
キーワード:
肝炎-A型
,
免疫抑制療法
,
ヒトA型肝炎ウイルス
,
人工肝臓
,
RNA配列分析
,
栄養管理
,
A型肝炎抗体
Keyword:
Hepatitis A
,
Immunosuppression
,
Sequence Analysis, RNA
,
Hepatitis A Virus, Human
,
Liver, Artificial
,
Hepatitis A Antibodies
,
Nutrition Therapy
pp.343-347
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143149
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衛生環境の改善によりわが国では大流行はみられなくなったが、輸入食品など感染経路の多様化により、A型肝炎は今なおウイルス性急性肝炎中最多を占め決して過去の疾患ではない。一般にその予後はきわめて良好であるが、肝炎重症化、劇症化例も散見される。従来から指摘されている宿主側の因子(高齢化、他の肝疾患の合併など)のみではなく、ウイルス遺伝子と肝炎重症化との関連が示唆されてきている。感染危険性の高い対象者に対して、ワクチン接種による予防が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009