日常しばしば遭遇する非上皮性腫瘍
消化器系臓器原発の非上皮性腫瘍 小児の仙尾部奇形腫
林 豊
1
,
岡崎 任晴
,
山高 篤行
1順天堂大学 小児外科・小児泌尿生殖器外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
奇形腫
,
術後管理
,
術前管理
,
仙尾骨部
,
胎児疾患
,
MRA
,
胎児外科
Keyword:
Fetal Diseases
,
Medical Illustration
,
Postoperative Care
,
Preoperative Care
,
Sacrococcygeal Region
,
Teratoma
,
Magnetic Resonance Angiography
pp.1168-1173
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008377203
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仙尾部奇形腫は、小児の胚細胞腫瘍のうちでもっとも頻度の高い腫瘍である。近年、出生前診断される例が増加しているが、その中には腫瘍が巨大なものが多く、胎児水腫、出血、高カリウム血症、凝固障害を合併する危険性が高い。画像診断としてはMRIが有用であり、AFPやβHCGが予後追跡の指標となる。手術は全身状態、大きさ、Altman分類などにより、適切な術式を選択する。周術期の全身管理が重要で、治療にあたっては関連科の緊密な連携が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008