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自己血輸血における最近の常識 安全で適正な自己血輸血のさらなる普及のために
佐川 公矯
1
1久留米大学 臨床検査部
キーワード:
採血
,
自己血輸血
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
費用と費用分析
,
クリティカルパス
,
血管迷走神経反射
Keyword:
Blood Specimen Collection
,
Blood Transfusion, Autologous
,
Costs and Cost Analysis
,
Fibrin Tissue Adhesive
,
Critical Pathways
pp.260-267
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007149999
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1994年版の「自己血輸血-採血及び保管管理マニュアル」の改訂版が2007年中には発行される予定である。自己血輸血が医学的に優れているのは、同種血輸血による同種免疫副作用が回避できること、そして既知および未知の病原体の感染を回避できることである。社会的に優れている点は、本来輸血のレシピエントである患者が輸血のドナーにもなっていることであり、自己血輸血の患者群は重要な社会資本として位置づけられる必要がある。また、自己血輸血のドナーの健康水準は、同種血輸血のドナーに比べて劣っているために、安全で適正な自己血輸血を実施することは医療者の責務である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007