術前術後管理
超音波ガイド下thrombin注入療法により治療した医原性仮性動脈瘤
三好 雄一郎
1
,
曽我部 長徳
,
田中 真
1三豊総合病院
キーワード:
Thrombin
,
医原病
,
カテーテル法
,
ステント
,
病巣内投与
,
インターベンショナル超音波診断
,
動脈瘤-偽性
Keyword:
Catheterization
,
Iatrogenic Disease
,
Thrombin
,
Injections, Intralesional
,
Stents
,
Aneurysm, False
,
Ultrasonography, Interventional
pp.1045-1049
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014063369
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上腕動脈に生じた医原性仮性動脈瘤3例について報告した。症例1は83歳女性で、狭心症に対するステント留置約3ヵ月後に右上腕部違和感を自覚し、当科を受診した。症例2は63歳男性で、冠状動脈病変に対するステント治療後に右上腕部腫脹、疼痛が出現し、治療3日後に当科紹介となった。症例3は75歳男性で、急性冠状動脈症候群に対するステント治療翌日に右上腕部の拍動性腫瘤を生じ、治療後5日目に当科紹介となった。精査にて25~45mm大の医原性仮性動脈瘤と診断し、いずれもプローブ圧迫法が無効であったため、超音波ガイド下thrombin注入療法を行ったところ良好な結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013