養成施設卒業研究誌上コンペ
脱血部におけるローラポンプ圧力変動がバックフロー(BF)に及ぼす影響とBFによる脱血状態監視の有効性
山本 和輝
1
,
前田 圭介
1姫路獨協大学 医療保健学部臨床工学科
キーワード:
圧力
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
生体機能モニタリング
,
脱血
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Monitoring, Physiologic
,
Pressure
pp.704-705
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
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脱血部におけるローラポンプ圧力変動がバックフロー(BF)に及ぼす影響とBFによる脱血状態監視の有効性について検討した。一度送り出された血液は逆流し、この逆流現象を動脈側ドリップチャンバ流入部においてBF長として測定できた。脱血圧(脱血部流路抵抗)の増加に伴い実返血流量は減少し、BF長から算出した返血流量もそれに相応した値を示した。脱血圧によらず実返血流量とBF量から算出した流量の値がほぼ一致した。設定流量に対する実返血量の乖離、減量はBFによるものであり、脱血圧の微小な変化にもBF長は影響を受けて鋭敏に変化した。したがって、BF長を測定することは、脱血圧の簡易的なリアルタイムモニタリングに有効であることが示唆された。
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