養成施設卒業研究誌上コンペ
ひずみ測定によるローラポンプの圧閉度評価法の検討
小野寺 勝浩
1
1埼玉医科大学 保健医療学部医用生体工学科
キーワード:
圧力
,
回転
,
人工心肺
,
振動
,
歪み
Keyword:
Heart-Lung Machine
,
Pressure
,
Rotation
,
Vibration
pp.708-709
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
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抵抗線ひずみゲージを用い、JIS法による圧閉度とローラの圧閉により金属試験片に発生するひずみとの関係を検証した。さらに臨床では施行されていない、駆動中の圧閉度モニタリングへの応用を実験的に検討した。厚さ0.1mmのりん青銅板試験片にゲージ長が5mm(センサA)および30mm(センサB)のひずみゲージを接着したセンサをポンプチューブとポンプヘッド間に設置した。滴下間隔に対するひずみの変化率は、センサAのほうが大きくなった。スピアマンの順位相関係数検定ではセンサAではR2=0.794、センサBではR2=0.902であった。センサBを用いた回転数60、120rpmにおける動特性実験の結果では、2ローラ型であるため、回転数の2倍の振動数のひずみの変動波形を得た。回転数ごとの振動の最大値および振幅はほぼ一定であったが、回転数の増加に対しては負の相関を示した。
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