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Cell Technology Volume 34, Issue 2 （January 2015）

細胞工学 34巻2号（2015年1月発行）

特集エンドソームの多彩な機能:細胞内分子輸送の新ルートマップ公開

樹状細胞エンドソームの免疫機能中村徳弘 ¹ , Mellman Ira ¹米国 ¹Genentech Cancer Immunology キーワード： Acetylmuramyl-Alanyl-Isoglutamine , エンドソーム , シグナルトランスダクション , 炎症 , 樹状細胞 , 組織適合抗原II , 免疫能 , 細胞内取込み , Toll-Like Receptor 3 , クロスプライミング , Nod1 Signaling Adaptor Protein , Nod2 Signaling Adaptor Protein , NLR Proteins Keyword: NLR Proteins , Acetylmuramyl-Alanyl-Isoglutamine , Histocompatibility Antigens Class II , Dendritic Cells , Endocytosis , Immunocompetence , Inflammation , Endosomes , Signal Transduction , Cross-Priming , Toll-Like Receptor 3 , Nod2 Signaling Adaptor Protein , Nod1 Signaling Adaptor Protein pp.150-154

発行日 2015年1月22日 Published Date 2015/1/22

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文献概要
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樹状細胞のエンドソームは外来の異物から抗原を生成し，MHCクラスⅡにローディングする抗原提示のための重要なステップを担う．微生物由来の核酸を検知するTLR3，7-9も局在し，細菌やウイルスの侵入を監視するコンパートメントでもある．NOD1とNOD2はペプチドグリカンの構造を認識して細菌の侵入を検出する細胞質センサーであり，炎症性腸疾患の危険因子として同定され注目を集めている．筆者らはNOD様受容体（NLR）がエンドサイトーシスによる微生物侵入を監視していることを見いだし，エンドソームが炎症と免疫応答のシグナリングのプラットフォームとして働くことを報告している．本稿では免疫と炎症誘導におけるエンドソームの役割について概説する．