画像による病変の由来部位の診断
第1章 中枢神経 3. テント下
松島 理士
1
1東京慈恵会医科大学 放射線医学講座
キーワード:
骨増殖症
,
MRI
,
腫瘍侵入性
,
鑑別診断
,
髄芽細胞腫
,
髄膜腫
,
中脳
,
中脳水道
,
頭蓋骨
,
テント下腫瘍
,
第四脳室
,
頭部CT
,
小脳虫部
Keyword:
Cerebral Aqueduct
,
Diagnosis, Differential
,
Medulloblastoma
,
Meningioma
,
Mesencephalon
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neoplasm Invasiveness
,
Skull
,
Infratentorial Neoplasms
,
Hyperostosis
,
Fourth Ventricle
,
Cerebellar Vermis
pp.s38-s55
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017167827
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脳実質内・外の鑑別に対する評価:dural tail sign,CSF cleft sign,くも膜下腔の血管の圧排,外頸動脈系からの供血,脳実質による病変の取り囲み,beak signおよび病変と隣接する脳実質との境界の不整.ひとつの所見に固執せず複数の所見を総合的に評価する必要性.実質内・外のみならず,他の所見と合わせて総合的に評価する必要性.
病変部や隣接する骨の変化に対する評価:髄膜腫における隣接する骨の過形成・肥厚(hyperostosis)と副鼻腔の拡大(pneumosinus dilatans),骨破壊の方向性,斜台背側の骨性の小茎状突起(osseous stalk).
病変の進展パターンや形状に対する評価:正常構造に沿った進展パターン,辺縁形状の相違部位からのヒント.
第四脳室および中脳水道近傍:第四脳室 vs. 小脳虫部,中脳水道 vs. 中脳.
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