特集 ビギナーのための頭部画像診断-Q&Aアプローチ-
疾患別 静脈の生理的逆流と硬膜動静脈瘻の鑑別法 単純MRI、MRAでみつけた際、どのような場合に造影をrecommendすべきですか?
稲野 祥子
1
,
町田 徹
,
縄野 繁
1山王病院 放射線科
キーワード:
MRI
,
鑑別診断
,
脳循環
,
MRA
,
頸動脈海綿静脈洞瘻
,
硬膜動静脈瘻
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Cerebrovascular Circulation
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Magnetic Resonance Angiography
,
Carotid-Cavernous Sinus Fistula
,
Central Nervous System Vascular Malformations
pp.1288-1289
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398152
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- 文献概要
● MRAで静脈洞内に高信号を認めた場合,dAVFやdirect CCFが存在する場合と生理的逆流である場合がある.
● これらはMRAの元画像で,静脈洞内高信号の頭尾方向の強度の違いや,脳表の異常血管や脳実質の異常の有無などを確認することにより,鑑別可能である.
● dAVFやdirect CCFが疑われた場合は,血行動態の把握や静脈洞血栓の有無を確認するために,積極的に造影検査を勧めるべきである.
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