特集 心臓CT・MRIのミニマルエッセンス
放射線科医に知ってほしい循環器診療におけるCT・MRIの役割
髙岡 浩之
1
,
野口 靖允
1
,
鈴木 克也
1
,
青木 秀平
1
,
八島 聡美
1
,
木下 真己子
1
,
大門 道子
1
,
小林 欣夫
1
1千葉大学医学部附属病院循環器内科
キーワード:
心臓CT
,
心臓MRI
,
ISCHEMIA試験
Keyword:
心臓CT
,
心臓MRI
,
ISCHEMIA試験
pp.838-844
発行日 2026年7月25日
Published Date 2026/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000007091
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● 近年の画像診断における技術革新,ならびに構造的心疾患へのカテーテル治療の増加などにより,循環器診療における低侵襲画像診断は不可欠のものとなった.
● 心臓CTは元来,解剖学的冠動脈狭窄診断のモダリティとして登場したが,CTfractional flow reserve(FFR)による冠動脈機能評価に加え,遅延造影評価による心筋線維化評価や,弁膜症評価にも使用されるようになった (図1).
● ISCHEMIA試験により,狭いから冠動脈病変を広げる時代は終焉を迎えた.心臓CTによって左主幹部病変や多枝病変,プラーク性状を評価し,必要な病変にはCTFFRなどの機能的評価を追加し,さらに患者情報も踏まえて治療方針をオーダーメイドに決める,新しい虚血性心疾患治療の潮流が形成された.
● 心臓MRIは心機能や心筋虚血,心筋線維化や浮腫などの組織性状を包括的に評価できる唯一の確立したモダリティとして,各種心疾患における治療適応評価や予後層別化を可能とする.

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