特集 脳神経内科疾患での画像の役立て方:脳神経内科医との対話
脱髄・炎症性疾患における画像の役割
横山 和正
1
1東静脳神経センター
キーワード:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎スペクトラム障害
,
抗MOG抗体関連疾患
,
RIS
,
進行性多巣性白質脳症
Keyword:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎スペクトラム障害
,
抗MOG抗体関連疾患
,
RIS
,
進行性多巣性白質脳症
pp.542-559
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006235
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● 脳神経内科医は脱髄・炎症性疾患の患者に対峙した際,主訴・病歴・画像・血液・髄液を含む検査を総合判断し,診断を絞りつつ迅速な急性期治療を行い,同時に再発予防治療の選択,進行予防,治療導入を考える.
● 多発性硬化症(MS),視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)では国内承認薬が使用されているが,他の疾患では外来医が過去の経験に基づく免疫治療薬の選択を行っているため,効果判定や副作用もそれぞれ予見できないことが多い.
● 画像診断医が遭遇したMRIの専門的な読影は,初期診断のサポートのみならず,治療継続中の患者における進行性多巣性白質脳症(PML),脳血管障害,感染症,腫瘍のダブルチェック機構としての役割も果たしている.

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