特集 多様な視点で探る頭頸部画像診断 -画像所見・発生・由来臓器から読み解く-
1章 特徴的画像所見からみる頭頸部病変 5. 脂肪
久保 優子
1
,
楠本 昌彦
1
1国立がん研究センター中央病院 放射線診断科
キーワード:
脂肪腫
,
褐色脂肪腫
,
血管脂肪腫
,
紡錘形細胞脂肪腫
,
高分化型脂肪肉腫
,
脱分化型脂肪肉腫
,
奇形腫
,
異所性過誤腫性胸腺腫
,
唾液腺の脂肪変性
,
外科手術後の再建皮弁
Keyword:
脂肪腫
,
褐色脂肪腫
,
血管脂肪腫
,
紡錘形細胞脂肪腫
,
高分化型脂肪肉腫
,
脱分化型脂肪肉腫
,
奇形腫
,
異所性過誤腫性胸腺腫
,
唾液腺の脂肪変性
,
外科手術後の再建皮弁
pp.S62-S73
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006135
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● 頭頸部領域の脂肪を含有する病変は,皮下脂肪組織や深部脂肪組織から発生した脂肪性腫瘍が多い.良性から悪性まで様々な脂肪性腫瘍があり,特徴的な画像所見を呈する腫瘍もある.
● 加齢や慢性炎症による唾液腺の脂肪変性,外科手術後の再建皮弁,神経障害による筋肉の脂肪変性も,頭頸部領域の脂肪に変化を来す病態として重要である.
● 画像診断では,CT・MRIによる脂肪成分の同定が重要で,良悪性の鑑別には,腫瘍の形状や内部性状,造影効果などが参考になることがある.

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