画像診断と病理
膵神経内分泌腫瘍(乏血性)
米田 憲秀
1
,
蒲田 敏文
1
1金沢大学附属病院放射線科
pp.1242-1243
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001378
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60歳台,女性.前医で膵腫瘤を指摘され,精査目的に来院.造影MRI検査では,造影前の脂肪抑制T1強調像(非提示)で膵鈎部に背景膵より軽度低信号を呈する腫瘤を認め,ダイナミックMRI動脈優位相で腫瘤は背景膵に比して全体的に低信号を呈し,弱い造影効果を認め,門脈相,後期相にかけて漸増性の造影効果を認めた(図1;→).腫瘤の境界は比較的明瞭で,T2強調像(非提示)では背景膵に比して軽度低信号を示し,MRCP(非提示)では腫瘤による主膵管の狭小化と末梢主膵管の軽度の拡張を認めた.
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