特集 バイオNMR:細胞内分子の真の動的構造と相互作用を明らかにする
せるてく・あらかると
NMR温故知新
稲垣 冬彦
1
1北海道大学大学院 先端生命科学研究院
pp.861-863
発行日 2014年7月22日
Published Date 2014/7/22
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この40 年間,NMRの分野では超電導磁石の導入,フーリエ変換および多次元NMR法の開発,安定同位体標識法の開発など絶えず革新的な技術発展があった.そのおかげで当初は有機化学のツールであったNMRが生命科学の重要な手法の1 つにまで成長した.さらにこの時期には新しい学問としての構造生物学が生まれ,成熟期を経て構造生命科学へと多彩な進化を遂げつつある.ここでは筆者の経験を踏まえてNMRの変遷と現状を振り返るとともに今後の研究動向を考えてみたい.
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