特集 麻酔のすべて【後編】─麻酔科医の役割・業務─
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市原 靖子
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1キッコーマン総合病院 麻酔科
pp.281-284
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000671
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悪性高熱症(MH)は,おもに全身麻酔中に突然高熱を発する,常染色体優性遺伝の筋肉疾患である.1960年にオーストラリアの内科医DenboroughがLancetに発表1)して以来,多くの麻酔科医がこの疾患について研究・発表することとなった.原因遺伝子としては1型リアノジン受容体遺伝子(RYR1)変異が多く報告されているが,そのほかにも電位依存性L型カルシウムチャネル〔ジヒドロピリジン受容体(DHPR)〕のαサブユニット遺伝子のCACNA1Sなどが原因遺伝子として報告されている.
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