特集 心不全治療のFantastic Fourどう考え,どう使うか?
Fantastic Four を使用するうえで何が障害なのか? どう克服したらよいのか?
腎機能低下/ 高カリウム血症にどう対処するか?
石原 里美
1
1奈良県立医科大学 循環器内科
pp.1171-1174
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024100013
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Point
・ 心不全治療中に腎機能低下をきたした場合,その原因が血行動態的な影響なのか,薬剤そのものによる影響なのかを判断する必要がある.
・ 血行動態的な影響では,腎血流の低下が原因なのか,腎うっ血が原因なのかを個々の症例に応じて判断し,適切に対応することが重要である.
・ 薬剤そのものによる影響では,一時的な腎機能の増悪,“initial dip”があり,これは長期予後を悪化させるものではなく,薬剤を中止する理由にはならない.
・ こまめに腎機能や電解質をチェックすることで,腎機能低下や高カリウム血症に迅速に対処でき,RAS阻害薬を継続・漸増可能となる.
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