特集 Hey 薬剤師外来 「外来診療の質を上げる方法を教えて」
チェンジ,外来診療 ─「薬剤師外来」のリアル15⑧ がん薬物療法外来-甲状腺がん 甲状腺がん治療におけるレンバチニブ使用患者を例に
末永 亘
1
1国立病院機構 鹿児島医療センター 薬剤部
pp.1230-1234
発行日 2024年7月5日
Published Date 2024/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024080021
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Key Points
甲状腺がん患者への指導前に押さえておきたいこと
•分化がん,未分化がん,髄様がんがあり,大部分は分化がんである.
•放射性ヨウ素(RAI)内用療法が不応な場合は分子標的薬が使用される.
•遺伝子異常がある場合は,それに応じた薬剤が選択される.
レンバチニブ使用患者において想定されるプロブレム
•悪心や手足症候群,高血圧,下痢,タンパク尿などが比較的頻度が高い.
•創傷治癒遅延なども懸念されるため,手術や抜歯などが予定された場合に休薬が必要となることがある.
レンバチニブの計画的休薬における取り組み
•レンバチニブの計画的休薬にて長期継続できる報告もあるため,副作用がいつ出たか,どれほどの症状が出たか,休薬してどれほどで改善するかを製薬会社作成の治療日誌を用いて,把握することが重要である.
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