特集 Hey 薬剤師外来 「外来診療の質を上げる方法を教えて」
チェンジ,外来診療 ─「薬剤師外来」のリアル15⑤ がん薬物療法外来-乳がん アベマシクリブ療法の多様な副作用管理
高田 慎也
1
1国立病院機構 北海道がんセンター 薬剤部
pp.1213-1218
発行日 2024年7月5日
Published Date 2024/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024080018
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Key Points
術後補助療法と手術不能または再発療法におけるアベマシクリブの服用期間の違いについて確認する必要がある.術後補助療法の場合アベマシクリブの服用期間は2年間であり,手術不能または再発療法に服用期間は設定されていない.
用量調節基準が設定されている副作用に肝機能障害,下痢,血液毒性,間質性肺疾患,静脈血栓塞栓症(術後補助療法の場合のみ)が設定されている.
副作用のなかで一番多い下痢(約80%)の初回発現時期,止瀉薬の使用方法,水分補給方法などの下痢に対する対応方法を把握し,アベマシクリブ療法開始初期に支持療法により対応可能な副作用による中断や減量を回避する.
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