特集 子どものためのステロイド外用剤のレシピ
ステロイド外用剤の子どもに対するネガティブ情報との付き合い方③ 局所副作用への不安によるノンアドヒアランスへの対処
福家 辰樹
1
1国立成育医療研究センター アレルギーセンター 総合アレルギー科
pp.177-181
発行日 2024年2月5日
Published Date 2024/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024020010
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Key Points
アトピー性皮膚炎は多くの症例で適切な外用療法により寛解維持が可能であるが,アドヒアランスの低下を理由に治療経過を悪化させる場合がある.
アドヒアランス低下の要因としてステロイド忌避や薬剤の煩雑さなどがあるが,決して患者側だけの責任と考えてはならない.
アドヒアランス改善のためには適切な情報提供やスキンケアプランの提示に加え,患者との良好な信頼関係の構築が最も重要である.
寛解維持期のスキンケア行動の継続こそが大切であり,患児や保護者へのねぎらいや賞賛などの好子を与えて習慣化を実現する.
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