特集 見逃すと怖い「抗コリン作用」に備える
抗コリン作用への患者フォローアップ 「お通じがない」 便秘
石原 正志
1
1岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
加齢
,
大腸ポリープ
,
Cholinergic Antagonists
,
甲状腺機能低下症
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
Parkinson病
,
便秘
,
薬物相互作用
,
服薬管理
,
待機療法
,
生活指導
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Drug Interactions
,
Hypothyroidism
,
Parkinson Disease
,
Aging
,
Constipation
,
Colonic Polyps
,
Cholinergic Antagonists
,
Intestinal Obstruction
,
Medication Therapy Management
,
Watchful Waiting
pp.3100-3106
発行日 2021年9月5日
Published Date 2021/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021323337
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<Key Points>◎抗コリン作用を有する薬剤には消化管運動を抑制する作用があり、便秘などを引き起こす可能性があることを説明する。◎抗コリン作用を有する薬剤が処方された場合、患者の基礎疾患の有無、手術歴などの既往歴を確認する。◎便秘がいつもより長く続く場合や便秘以外に吐き気や腹痛が出現した場合には、早めに病院を受診するよう指導する。◎処方された抗コリン作用を有する薬剤以外に便秘を引き起こす可能性のある薬剤を服用していないかどうかを確認する。◎便秘の原因と考えられる抗コリン作用を有する薬剤を漫然と使用し続けている場合は、症状に対する有効性を適切なタイミングで評価し、必要最小限の使用にとどめるよう留意する。
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