特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
口腔顔面痛に対する疼痛制御の基礎と実践 口腔顔面痛の疾患概念・分類および診療の進め方
和嶋 浩一
1
1浦和吉見歯科クリニック
キーワード:
質問紙法
,
顔面痛
,
鑑別診断
,
疼痛測定
,
認知療法
,
病歴聴取
,
分類
,
チェックリスト
Keyword:
Classification
,
Diagnosis, Differential
,
Cognitive Behavioral Therapy
,
Facial Pain
,
Pain Measurement
,
Medical History Taking
,
Checklist
pp.2300-2306
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218333
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<Key Points>◎口腔顔面痛とは、歯を含む口腔内、顔面に感じる痛み全般を指すとともに、歯科における痛み治療の専門領域名でもある。◎非歯原性歯痛の原疾患の理解は口腔顔面痛の理解に通じる。◎口腔顔面痛の診療は、予診資料の記載(疼痛構造化問診票など)、医療面接、臨床診断推論、総合診査、最終診断、治療実施の手順で行われる。◎疼痛構造化問診票は、痛みの部位、発現状況、経過など12項目からなり、患者自身の記憶整理と診察医の聞き漏らしを防ぎ、スムーズな医療面接に役立つ。◎臨床診断推論とは、診断上の思考過程をいい、特に仮説演繹法によりキーワードをもとに鑑別診断を想起し、検証を進め最終診断に至るのが有用である。
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