Japanese
English
実践報告
地域在住高齢者を対象としたインフルエンザワクチン接種率向上を図る講演活動の経験
Experience of Lecture Action to Raise Influenza Vaccine Percentage of Inoculation for Community-dwelling Elderly Person
髙山 直子
1
,
鷲尾 昌一
1
,
井手 三郎
1
,
野口 房子
1
Naoko Takayama
1
,
Masakazu Washio
1
,
Saburo Ide
1
,
Fusako Noguchi
1
1聖マリア学院大学看護学部
1Faculty of Nursing, St.Mary's College
キーワード:
地域在住高齢者
,
インフルエンザ
,
予防接種
,
community-dwelling elderly person
,
influenza
,
vaccination program
Keyword:
地域在住高齢者
,
インフルエンザ
,
予防接種
,
community-dwelling elderly person
,
influenza
,
vaccination program
pp.117-122
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
地域在住高齢者に対するインフルエンザワクチン接種率の向上を図る目的で,2006年11月から2007年1月の間に,F県K市内の4小学校区の集会場で,高齢者を対象に,インフルエンザと予防接種に関する講演を行い,講演後に無記名の自記式質問票による調査を行った.質問票を配布した223名のうち,有効回答200名(男性38名,女性162名)を解析対象とした.92名(47.2%)は「現在治療中の病気がある」と回答し,149名(76.0%)は「身体は丈夫な方だ」と回答した.今シーズンのワクチン接種者(含接種予定者)は,昨シーズンのワクチン接種状況と有意な正の関連が認められ(82.3% vs. 45.9%,p<0.01),接種しない理由を自由記載からみると,「副反応に対する不安」のほか,「自分は罹る恐れがない,健康に自信がある」といった健康への過信と思える認識があった.高齢者はインフルエンザのハイリスク者であるため,ワクチンに対する正しい知識を与えることで,副反応に対する不安を取り除き,ワクチン接種の利益を理解してもらうことがさらに必要と考えられた.
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