Japanese
English
資料
看護師の健康管理における睡眠に関する国内の研究動向
Research Trends in Health Care Focusing on Sleep among Nurses in Japan
岩﨑 賢一
1
,
森木 ゆう子
1
,
山口 曜子
1
Kenichi IWASAKI
1
,
Yuko MORIKI
1
,
Yoko YAMAGUCHI
1
1大阪市立大学大学院看護学研究科
1Graduate School of Nursing, Osaka City University
キーワード:
看護師
,
健康管理
,
睡眠
,
文献検討
,
nurse
,
health care
,
sleep
,
review
Keyword:
看護師
,
健康管理
,
睡眠
,
文献検討
,
nurse
,
health care
,
sleep
,
review
pp.20-27
発行日 2021年6月30日
Published Date 2021/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200326
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要 旨
本研究は、交替制勤務に就く看護師の睡眠の充足に向け、その具体的方法を見出す研究につなげるために、看護師の健康管理の一つである睡眠に着目し、国内の研究動向を把握することを目的とした。医中誌web版ver.5で「看護師」and「睡眠」and「健康管理」をキーワードに2009年以降2020年7月まで検索を行い、研究目的に該当した12件の論文を分析対象とした。その結果、12件の論文は、「睡眠と疲労の関係」、「勤務形態による疲労感」、「仮眠のとり方と疲労感・疲労度」の3つのカテゴリーに分類でき、その多くが実態調査であった。実験研究では、睡眠の充足に向けた具体的方法の検証は1件のみであった。睡眠や疲労の状態の把握には、分析対象の多くで既存尺度や自記式質問紙による主観的指標が用いられていた。また、対象人数が少なく、現時点で疲労回復のための睡眠の取り方に対する知見の獲得は十分ではないと思われた。さらに、交替制勤務により影響を受ける睡眠覚醒リズムは、サーカディアンリズムに関係するため、その乱れを是正する具体的方法を見出す研究を今後実施していく必要性が考えられた。
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