日本がん看護学会30周年記念に寄せて—未来を切り開く日本がん看護学会

　日本がん看護学会は，1987年（昭和62年）2月7日に設立，約230名が集って第1回日本がん看護学会が開催されてから30年目を迎えるに至った．創立以来の学会活動の道程を辿ることは，学会と共に歩んだ会員1人ひとりの足跡を辿ることにもなる．このように考えると，学会30年にわたる活動を思い起こすことは，感無量の作業である．学会の今日に至る目覚ましい進歩発展は，がん看護の質の向上を願う会員1人ひとりの活動が可視化され，結実された成果を示すものといえる．そこで，学会活動として，特に強調したい事柄・活動について記す．