第6回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●パネルディスカッション
認定機構理事として―日本糖尿病療養指導士の活動をいかに発展させるか
松岡 健平
1
Kempei Matsuoka
1
1東京都済生会糖尿病臨床研究センター
1Diabetes Clinical Research Center of Tokyo-Saiseikai
pp.62-66
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
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はじめに
糖尿病療養指導士とは,糖尿病とその療養指導に関する幅広い知識を有し,患者の社会的条件を理解し,糖尿病管理の目標に向かって,適切な自己管理ができるように援助する役割をもつコメディカルスタッフに与えられる資格である.療養指導は治療そのものであるとする立場から,療養指導の業務は,医師の治療方針に沿って,日本の医療法で定められている各医療専門職の業務に則って行われる.
糖尿病は多様であり,個々の病態と生活環境は異なる.近年,治療の選択を最終的に患者の判断を求める場面が多くなった.患者が治療を持続するためには,認識を変えることによる行動修正が望まれる.患者は現実を受容し,その条件下で心のケアを受けることが重要である傍ら,療養指導において,患者をエンパワメントする原則に変わるところはない.
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