Japanese
English
◆ケーススタディ
前頭葉皮質下の病変が原因と考えられる純粋失書患者の治療経験
A Case Study of Pure Agraphia in Left Frontal Subcortical Infarction
足達 三英子
1
,
太田 哲也
1
,
森 淳一
1
,
後藤 浩
1
Mieko Adachi
1
,
Tetsuya Ota
1
,
Junichi Mori
1
,
Hiroshi Goto
1
1湯布院厚生年金病院
1Yufuin Welfare Annuity Hospital
キーワード:
脳血管障害
,
高次脳機能
,
書字
Keyword:
脳血管障害
,
高次脳機能
,
書字
pp.154-159
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:我々は左前頭葉皮質下白質の病変が原因と考えられる純粋失書患者で右片麻痺を伴った左手の失書症状を示した1症例を経験した.本症例に書字能力を獲得させるために,平仮名の写字を中心に訓練実施した.最初は名前しか書く事が出来なかったが,平仮名で3〜4文字の単語と小学校1〜2年生レベルの漢字の書取り,自発書字が可能となった.
しかし,単語の想起困難を認めない場合は平仮名より漢字の書字能力の方が保たれているという報告もあり,我々も当初より漢字の書字を多く取り入れたならば,より良い結果が得られたのではないかと考えられる.今回この治療経験について報告する.
Copyright © 1992, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.