日本老人病院版パラチェック老人行動評定尺度の紹介

Introduction of the Parachek Gerlatric Rating Scale Adjusted for Japanese Geriatric Patients

要旨：作業療法の対象者として，老人患者の増加が予想される今日，その状態を総合的かつ簡易に把握可能な評価法が必要視されている．当院では，老人患者の評価法のひとつとして，日常行動を観察し，定められた評定に従って行動を評定するパラチェック老人行動評定尺度(以下PGS)を使用してきた．しかし，PGSには理解困難な語句や，我が国の老人病院には該当しない表現が多いため，日本の老人病院向けに各項目を変更，修正した日本老人病院版PGSを開発した．その後の研究により，日本老人病院版PGSは老人病院では信頼性および妥当性が高い評価法であることが検証された．