Japanese
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特集 転倒予防の新しい視点
6 転倒の自己認知は身体的危機関連の脳領域を活性化する
Self-recognition of One's Own Fall Recruits the Genuine Bodily Crisis-related Brain Activity
菊池 吉晃
1
Yoshiaki Kikuchi
1
1首都大学東京大学院・人間健康科学研究科・フロンティアヘルスサイエンス学域・脳機能解析科学分野/言語の脳遺伝学研究センター
キーワード:
身体不安定性
,
自己特異性
,
頭頂島前庭皮質
,
PIVC
,
島皮質
,
insula
,
傍小脳脚核
,
parabrachial nucleus
Keyword:
身体不安定性
,
自己特異性
,
頭頂島前庭皮質
,
PIVC
,
島皮質
,
insula
,
傍小脳脚核
,
parabrachial nucleus
pp.927-932
発行日 2018年11月16日
Published Date 2018/11/16
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- 参考文献 Reference
要旨 転倒が大きな社会問題となっている現在,身体不安定性の基盤となる神経機構の解明は危急の課題であるが,いまだにその詳細は未知のままである.特に,人を対象とする研究が十分進んでいない原因の1つに方法論上の問題がある.筆者らは,fMRIを用いた自己認知パラダイムを応用することによって,自己が自己身体の不安定な状態を認知する際,他者のそれとはまったく異なる自己特異的な脳活動が生じることを明らかにした.特に,右半球の傍小脳脚核,後部島皮質,頭頂島前庭皮質,腹側運動前野/下前頭接続部の活動は,実際の身体不安定性に関与する脳領域でもあることから,このパラダイムの有効性が確認できた.
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