連載 感性の輝き・第31回
歯科医師として在宅高齢者、小児にかかわる
岡山 秀明
1
1岡山歯科医院
pp.73
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200302
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歯科医は義歯をつくったり,齲蝕歯や歯周病の治療,口腔ケアをしていると思われています。また歯科医院の患者さんは「お口の健康問題」はあっても,身体的には「通院できる人」がほとんどですので,一般的な歯科医は重度の有病者や要介護の人と接する機会はあまりありません。
しかし,近年高齢化が進むにつれ,歯科医の在宅歯科医療へのかかわりが求められるようになり,今では在宅歯科医療を主たる業務にする歯科医院も増えてきています。可能なら地域で元気にお暮らしの頃に,通院していた歯科医院の歯科医が,要介護などで通院困難になってしまった患者さんの訪問歯科診療を継続して行っていくことが大切だと考えています。しかしながら,かかりつけの歯科医が在宅歯科医療を行っていなかったり,在宅歯科医療をどこに申し込めば良いかわからないなど,お困りの住民の方がいるのが現状です。そこで各地域の歯科医師会は患者さんの症状,治療内容に適した訪問歯科医を紹介する事業を立ち上げ運営していいます。皆様の地域ではいかがですか? 一度,地域の歯科医師会または行政に問い合わせてみられると良いと思います。
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