雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Spine & Spinal Cord Volume 36, Issue 12 （January 2024）

脊椎脊髄ジャーナル 36巻12号（2024年1月発行）

Japanese English

特集目で見て学ぶ脊髄・末梢神経疾患の診察法（動画付き）

第6章　末梢神経疾患

足根管症候群・腓骨神経障害 Tarsal Tunnel Syndrome and Peroneal Nerve Entrapment Neuropathy 藤原史明 ¹ , 金景成 ² , 井須豊彦 ³ Fumiaki FUJIHARA ¹ , Kyongsong KIM ² , Toyohiko ISU ³ ¹白十字病院脳神経外科 ²日本医科大学千葉北総病院脳神経外科 ³釧路労災病院脳神経外科脊椎脊髄末梢神経センター ¹Department of Neurosurgery, Hakujuji Hospital キーワード：足根管症候群 , tarsal tunnel syndrome , 総腓骨神経障害 , common peroneal nerve entrapment neuropathy , 浅腓骨神経障害 , superficial peroneal nerve entrapment neuropathy Keyword: 足根管症候群 , tarsal tunnel syndrome , 総腓骨神経障害 , common peroneal nerve entrapment neuropathy , 浅腓骨神経障害 , superficial peroneal nerve entrapment neuropathy pp.1009-1016

発行日 2024年1月19日 Published Date 2024/1/19

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202238

PDF(1758KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

足根管症候群

［1］はじめに

　足根管は足関節内果近傍にあり，底部が骨からなりその上部は屈筋支帯で覆われている間隙で，この部位で後脛骨神経が絞扼され足底に感覚障害を発症する疾患が足根管症候群である．1962年にKeck^12）とLam^20）によって初めて報告されているが，手根管症候群や肘部管症候群といった一般的な絞扼性末梢神経障害と比較するとその歴史は浅く，認知度も低く日常臨床でも見落とされていることが多い疾患である．以下では足根管症候群の特徴や診断を中心に解説する．