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特集 手術部位感染(SSI)アップデート
SSIはインプラント材料によって予防できるか?
Can SSI be Prevented by Spinal Implants?
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University
キーワード:
インプラント関連合併症
,
implant related infection
,
抗菌性コーティング
,
antibiotic coating
,
抗菌性合金
,
antibiotic alloy
Keyword:
インプラント関連合併症
,
implant related infection
,
抗菌性コーティング
,
antibiotic coating
,
抗菌性合金
,
antibiotic alloy
pp.431-435
発行日 2022年1月31日
Published Date 2022/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201661
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はじめに
近年,脊椎インプラントの発展に伴って,より多くの病態に対して脊椎インプラントが使用されるようになり,治療成績の向上に寄与している.一方,手術部位感染(surgical site infection:SSI)の危険因子は,患者背景,術前・術中・術後の因子など多因子であるが,その中でも脊椎インプラントの使用はSSIのリスクを高める.脊椎インプラント感染は難治性であり,最終的にインプラントの抜去が必要な場合もあり,治療成績を大きく低下させるだけでなく,医療経済にも大きな負担を強いることは周知の事実である.SSIを予防する方法は数多く報告されているが,本稿では使用するインプラント材料によりSSIを予防する試みについて概説する.
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