症例から学ぶ:画像診断トレーニング・第43回
症例:10代,女性
桑島 成子
1
Shigeko Kuwashima
1
1獨協医科大学放射線医学講座
pp.639-642
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200658
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症例
症例:10代,女性.
主訴:両下肢のしびれから歩行障害へ進行.
現病歴:T細胞型急性リンパ性白血病(ALL:acute lymphoblastic leukemia)再発に対しエトポシド(VP-16),フルダラビンリン酸エステル(フルダラビン),ネララビンの3剤併用化学療法施行.約20日後から両足のしびれが出現し,徐々に増悪.
既往歴:2013年にT細胞型ALL発症.寛解に至ったが,維持療法中再発.その後,再発に対し髄腔内投与(メトトレキサート〔MTX〕+シトシンアラビノシド〔Ara-C〕)を含む化学療法を繰り返すも寛解が得られない.
現症:末梢血液の芽球(blast)は消失しないが,髄液検査で浸潤所見はない.血液検査でビタミンB12,葉酸,銅の欠乏所見なし.
問題
1.脊髄MRI T2強調像の所見は?
2.脊髄MRI T1強調像と造影後の所見は?
3.考えられる疾患を挙げよ
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