症例から学ぶ:画像診断トレーニング・第38回
症例:50代女性
萩原 彰文
1
,
堀 正明
2
Akifumi HAGIWARA
1
,
Masaaki HORI
2
1東京大学医学部附属病院放射線科
2順天堂大学医学部附属順天堂医院放射線科
pp.815-817
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200447
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
症例:50代女性.
現病歴:1年前に左眼に羞明感を自覚した.近医眼科を受診したが明らかな異常は指摘されず,3カ月程度で症状は消失した.3週間前には感冒症状を発症.その2日後に左下肢の重だるさが出現し,臍部以下の左半身の痛覚が3割程度に低下していることを自覚した.その後,同部の温痛覚は消失した.症状は改善せず,近医整形外科受診時に撮像されたMRIで胸髄病変を指摘されたため,当院に緊急入院となった.
身体所見:左下肢温痛覚低下,L1周囲の異感覚.
検査所見:血液検査:抗aquaporin(AQP)-4抗体陰性,髄液検査:オリゴクローナルバンド陰性.
問題
1.画像所見は?
2.診断は?
3.追加すべき検査は?
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.