昭和の暮らし・第93回
昭和・暮らしの名脇役:鉛筆キャップ・ホルダー等
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.1034
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203947
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写真は,40〜50年ほど前の鉛筆である.一見すると普通の鉛筆が整列している写真のようである.実際は,鉛筆の長さは一番短いもので約4cmである.鉛筆単体では指先のみで鉛筆を支えることになり,字を書くことすら難しい.しかしながら,鉛筆は本体の端から端まで芯が入っていて,短くなっても使える構造である.
右側の5本には鉛筆ホルダーが取り付けられている.短くなった鉛筆が持ちやすいように長さを補うための文房具である.まさに鉛筆の名脇役といえる.ホルダーには鉛筆を延長したデザインのものや,当時よく使われていたインクをペン先につけて使うインクペンやガラスペンの柄を模したデザインのものがある.
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