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研究
回復期脳卒中患者に対するReoGo®-Jを用いた上肢機能訓練の有用性について—傾向スコアマッチングを用いた一般的なアプローチを行った対照群との比較
Usefulness of upper limb functional training using ReoGo®-J for convalescent stroke patients: Comparison with control group by general approach using propensity score matching
河野 真太朗
1,2
,
竹林 崇
3
,
石垣 賢和
4
,
今岡 信介
2
Shintaro Kawano
1,2
,
Takashi Tekebayashi
3
,
Masakazu Ishigaki
4
,
Shinsuke Imaoka
2
1医療法人社団仁泉会 畑病院
2社会医療法人敬和会 大分岡病院
3大阪公立大学大学院
4医療法人社団輝生会 在宅総合ケアセンター元浅草
キーワード:
脳卒中
,
上肢機能
,
ロボット
Keyword:
脳卒中
,
上肢機能
,
ロボット
pp.632-638
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203841
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Abstract:脳卒中後の上肢運動麻痺に対してエビデンスを有する介入方法の一つにロボット療法がある.上肢機能訓練機器の一つにReoGo®-Jがあるが,比較対照群を設定した先行研究は散見される程度であり,有用性や活用方法には議論の余地がある.今回,ReoGo®-Jを用いた上肢機能訓練を4週間実施し,過去に取得したデータを利用した傾向スコアマッチングにて作成した対照群と比較することで有用性を検証した.結果,従来の上肢機能訓練を行った対照群と比較して,介入群ではFugl-Meyer Assessmentの肩肘前腕項目に有意な改善を認め,臨床的に意味のある最小変化量である9点を超えた対象者の割合も有意に多かった.一方で,ロボット療法以外の訓練量が統制できていないことは本研究の限界と考えられた.
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