連載 ユーモアと笑い・第10回
川柳の面白さ
柏木 哲夫
1
Tetsuo Kashiwagi
1
1淀川キリスト教病院
pp.550-551
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201313
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看取るというのは重い仕事である.私はこれまでに約2,500名の患者さんを看取ったが,看取りが1,000名ほどになったとき,仕事の「重さ」を感じるようになった.そして,“ホスピスという仕事を続けていくには,この重さを何とかしなければ……”という思いが湧いてきた.
そんなある日,たまたま目にとまった新聞の川柳欄の一句を見て,プッと笑った.それと同時に,ほんの少し,「重さ」が軽くなった感じがした.私と川柳との出会いである.それから川柳の入門書を読んだり,自分で川柳をつくって新聞に投稿したりするようになった.
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