講座 作業療法研究と倫理・第4回
研究発表に必要な著作権の知識
野間 豊
1
Yutaka Noma
1
1一般社団法人 学術著作権協会
pp.316-324
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200183
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Key Questions
Q1:著作権とは?
Q2:学術論文著作者の権利とは?
Q3:例外的な著作物の無断利用—引用とは?
科学技術の発展は日進月歩といえます.その発展を支えているのが,それぞれの領域における研究とその成果です.そして発表された学術論文が優れたものであることの判断の目安の一つとしてその論文「引用」回数の多少があります.「引用」は,後述致しますように著作権者の了解を得ずに著作物を無断利用できる例外の一つです.
文部科学省科学技術・学術政策研究所から2014年(平成26年)8月に発表された“サイエンスマップ2010 & 2012”によりますと,他の論文に「引用」された回数の上位1%の論文(トップ1%論文)7万タイトルに含まれる日本の論文のシェアは4.1%となっております1).
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