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書評 —山根 寛(著)—「目からウロコの作業料理の本 作業療法覚書—生かそう,作業の力,作業の魅力—」
葉山 靖明
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1株式会社ケアプラネッツ デイサービスけやき通り
pp.1242
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200054
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作業療法は奥深く,とても優しく,そして崇高である.
ゆえにその表現についても困難を極めるようである.私がOTに「作業療法とはどんな療法ですか?」と尋ねると,多くの有資格者が困ったような苦笑いを返してくる.それは,その療法が「言語」によって表現できる域を超えて,あらゆる「作業」を対象とし,治癒し,支え,新たな人生を築くがゆえなのであろう(作業療法によって第二の人生を築いていただいた私がそうであった).その「言語を超える療法」について,本書は厳選された七つの素材をレシピ(方法)によって形式から質の深さまでをわかりやすく表現するという,まったく新しい試み,かつ,“しっくり”くる作業療法の書である.
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