--------------------
編集後記
堤 治
pp.288
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900238
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
各外科領域で患者に対する侵襲を小さくするminimally invasive surgeryが取り入れられ,その代表が内視鏡下手術ということができる.筆者らの婦人科領域においても腹腔鏡はもちろん,子宮鏡,卵管鏡,胎児鏡など内視鏡の応用は目覚ましい.子宮筋腫,卵巣嚢腫,子宮外妊娠,子宮内膜症などほとんどの良性疾患に適用され,ほとんどが開腹を回避され,従来の開腹手術の割合は減少しているのが実情である.
リプロダクティブヘルスという言葉は日本ではまだ耳慣れないところがあるが,「身体のなかで生殖に関係するシステム,機能・過程のすべてに関して,単に病気にかかっていないというだけではなく,身体的,精神的および社会的観点からみて完全に良好な状態」などと定義される.「子供を産むかどうか,産むとすればいつか,何人まで産むかなどを決定する自由」にも拡大して定義される.リプロダクティブライツという言葉もある.
Copyright © 2001, JAPAN SOCIETY FOR ENDOSCOPIC SURGERY All rights reserved.