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編集後記
万代 恭嗣
pp.126
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900212
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21世紀の第1号となった本号の特集は,「乳腺内視鏡外科手術の最前線」である.乳房に対する内視鏡外科手術は,はじめは美容外科領域で応用され,豊胸術や減量手術を腋窩からの小さな傷で行う術式が1990年代の比較的早い時期より盛んに行われている.その後,乳房温存療法における腋窩郭清のpreliminaryな報告が欧州を中心として報告されるようになった.
一方,乳腺腫瘤に対する内視鏡外科の適応は,他の領域と同様に良性病変への報告が初めにみられる.すなわち,女性化乳房や乳腺良性腫瘍に対する小さい創からの摘出術である.その後,乳房温存療法への応用がわが国を中心として報告されるようになった.わが国でも乳腺内視鏡外科を手がける施設数はまだ限られているものの,そのレベルは世界に吾してゆけるレベルであり,本号は乳腺内視鏡外科におけるmile stoneともなっている.全体を通読すれば,現在の乳腺内視鏡外科の到達点を容易に理解できよう.
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