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編集後記
白日 高歩
pp.656
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900196
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今回の特集は内視鏡外科のBasicsということで,内容は今後の内視鏡外科手術の発展につながる興味深いものばかりである.ちょうどこの編集後記を書く2週間ほど前に,内視鏡外科関係の国際会議に出席したので,その印象をここに記してみたい.
参加した学会は今年10月16日から21日までドイツのハノーバーで開催されたWorld Congress of High-Tech Medicineであった.学会の内容は21世紀を迎えるにあたり,今後high technologyをどのように応用,展開していくかについて,いろいろな分野の研究者を一堂に集めての討議であった.内視鏡下手術,特に腹腔鏡に関係したものが多く,日本からも数人の先生方が演者として参加しておられた.内視鏡下手術や消化管手術を対象としたビデオカンファレンスは,現地手術室との衛星中継によるライブデモで大変ユニークな試みと思われた.わが国のいくつかの施設もこれに参加しており,高度な技術のノウハウを映像で披露していた.一方basicな研究発表も各セッションごとにみられ,特にポート孔再発(いわゆるport tumor)に関する研究発表は今後の進展に興味がもたれた.また,内視鏡関係企業からの演題発表も多く,特にシュトルツやオリンパスなどから近未来の手術室unitの映像が提出され,多くの聴衆の関心をひいていた.
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