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編集後記
大上 正裕
pp.82
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900012
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1999年が明け,21世紀がすぐそこに見えるようになってきた.新聞,雑誌,テレビなどが最近しきりに21世紀を予測する特集を行っている.そこで,独断と偏見を承知で21世紀の内視鏡外科の発展,普及を占ってみたい.
今後,腹腔鏡下胆嚢摘出術などの基本的な内視鏡外科から次の段階ともいえる先進的なさまざまな手技への応用へと,内視鏡外科はどのように普及してくるであろうか.消化器外科領域に限って考えると,まず大腸手術(大腸癌手術を含む)における腹腔鏡下手術が大きく普及,定着し,さらに良性疾患の手術は特別複雑なものを除き,内視鏡下に行われるようになるであろう.悪性疾患の手術では,腹腔鏡補助下手術,hand—assisted laparoscopic surgery(HALS)が積極的に導入されて普及が進むと思われる.これらの手術が普及すると,開腹手術と腹腔鏡下手術の境界がますますなくなってきて,modalityの1つというふうに考えられるようになるのではないだろうか.
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