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新型コロナ感染症の感染者急増により,2021年1月7日,首都圏には再び緊急事態宣言が出されました.学会や研究会もめっきり減ってしまい,友人と飲みに行ったり,他の施設の先生方と対面で会って話をする機会もなく淋しい限りです.この『日本内視鏡外科学会雑誌』の編集委員会でも毎回委員の先生方と議論をすることで他の診療科の先生から幅広い分野の知識を得ることができましたが,昨年は完全リモートになってしまったため,なかなか皆で顔を合わせて議論するということは難しくなってしまいました.日本内視鏡外科学会はご存知の通り,消化器外科,呼吸器外科,泌尿器科,婦人科,整形外科など多くの診療科が参加する学会です.そのため本学会誌には普段は滅多に見ることのない疾患や手術術式などの論文が多く投稿されます.2か月に一度行われる編集会議では,そのような論文を読んで専門の先生の意見を伺う機会も多く,私自身も大変勉強になりました.ただ昨年は対面形式で編集会議が行われたのは2月17日のみでした.ちょうど国内で感染者が増えてきたころです.その後はすべて完全リモートで行われたのですが,リモートだとどうしても発言のタイミングを掴めなかったり,躊躇しがちになってしまい,「まあいいか」と流してしまうこともあります.やはり対面で顔を見ながら話をするのはコミュニケーションの基本であり,いかに技術が進歩してリモートで会議ができるようになっても,お互い膝を突き合わせて議論をするというのは大事なんだなとつくづく感じます.
本学会の編集委員は5年間務めさせていただきましたが,この編集後記をもって卒業させていただくことになりました.最後に編集後記を担当させていただくことになったので,これまでお世話になった多くの先生がたや事務局の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います.また,医学書院の担当の方々にも大変お世話になりました.皆様に厚くお礼申し上げます.最後に直接お会いしてお礼を申し上げることができなかったのが心残りですが,これからも色々とお世話になることも多いかと思いますので,その際にはよろしくお願いいたします.これからも多くの質の高い論文が投稿され,本誌がどんどん厚く(熱く?)なることを祈念して筆を置きたいと思います.
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