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編集後記
池田 徳彦
pp.454
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426200161
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本誌への投稿論文は複数の委員からなる編集会議で丹念に採択を審議されるため,自然と呼吸器外科医の私も消化器領域などの多くの論文に触れることとなる.専門外の領域に関しても論文内容を理解するように努め,審査中の議論を聞いていると,いつの間にか知識が身についてくるものである.論文の内容は内視鏡手術関連のものが大半を占めるが,疾患の病態,画像所見に関しても手術法と同時に知識を吸収できている.
手術は手術室で始まるのではなく,正しい診断から始まると思っている.それに基づいて論理的な治療戦略を立て,基本に則った手術手順を行い,それでも計画通りに進まない状況になったらいかにリカバリーするのかまで,術前から想定・演習する必要がある.建物を建てる場合も地形,面積に始まり予算や希望を加味しながら設計をし,材料を調達する.すなわち実際の建築作業の前にも「計画」という大事な工程があるのと同様である.
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