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編集後記
坂井 義治
pp.128-129
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426200077
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2014年10月に神戸で開催されたJDDWに参加し,日本消化器外科学会のパネルディスカッションを拝聴しました.発表形式はこれまでとは大きく異なり,司会者が発表者の内容を基に,テーマとなっている疾患の治療の現状と将来展望を,予め準備したスライドを用いて極めて明解にまとめられるとともに問題点も示され,演者間の討論時間も長く,非常に教育的なセッションでした.司会者の準備はさぞ大変であったことが推察されます.日本消化器外科学会はシンポジウム,パネルディスカッション,ワークショップの定義と各セッションの進行方法の違いを明示され,来年度よりスライドはすべて英語となり,発表,討論も徐々に英語に移行されるようです.その予行演習(?)が今回のJDDWだったのかもしれません.日本消化器外科学会の変革が他の学会に波及することは十分予想されます.日本内視鏡外科学会も総会のあり方を検討する時期にきているのかもしれません.
地方会のあり方も検討されています.全国的な学会で研修医や若手の発表の機会が増えたことも一因なのか,地方会での演題数維持は大変困難となり,演題数維持のために同じ内容の演題が地方会と全国学会で発表されているのを目にします.経済的な支援を受けることも大変厳しくなり,参加費への依存度が増大し,演題数の維持イコール参加人数の確保が,いつのまにか究極の目的になっているようにも見えます.より有意義な会を開催するにはどうすればよいのか,様々なアイデアと成功例などの情報を共有できる方法がないものかと考えるこの頃です.
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